借地権を高く売るには、地主への売却を安易に決めず、複数の売却方法を比較することが重要です。

借地権の売却方法には、地主に買い取ってもらう方法、第三者へ売却する方法、底地と借地権を同時売却する方法、借地権専門の不動産会社に買取・仲介を依頼する方法があります。

なかでも、条件が整えば高値を狙いやすい方法として、地主と協力して底地と借地権を同時売却する方法があります。底地と借地権をまとめて売却できれば、買主は土地と建物を利用しやすくなるため、借地権単体よりも高値を狙える場合があります。

ただし、同時売却には地主の同意が必要です。また、第三者へ借地権を売却する場合も、地主の譲渡承諾や譲渡承諾料が必要になることがあります。売却価格が高く見えても、承諾料・名義書換料・仲介手数料・解体費用・税金を差し引くと、手元に残る金額が少なくなるケースもあります

そのため、借地権を高く売りたい場合は、売却価格だけで判断せず、最終的な手残り額で比較することが大切です。地主への売却、第三者売却、同時売却、専門会社による買取・仲介を比較し、自分の借地権に合う売却方法を選びましょう。

この記事では、借地権を高く売る方法、売却方法ごとの特徴、確認すべき費用、地主交渉のポイント、売却価格を下げる原因、借地権に強い不動産会社の選び方、売却の流れを解説します。

この記事でわかること

・借地権を高く売る方法と基本方針

・売却方法ごとの高値可能性・実現しやすさ・地主承諾の必要性

・底地と借地権の同時売却が高値を狙いやすい理由と注意点

・第三者売却と地主買取の違いと手残り額での比較方法

・譲渡承諾料・名義書換料・仲介手数料・解体費用・税金の確認方法

・地主交渉で注意すべきポイントと進め方

・借地権の売却価格を下げる原因と事前対策

・借地権に強い不動産会社の選び方

・借地権を高く売却するための流れ(STEP1〜8)

・借地権の相場・税金・地主承諾に関するよくある質問

読み終えるころには、地主に安く売らないために何を比較すべきか、どの相談先に査定を依頼すべきか、売却価格ではなく手残り額でどう判断すべきかを整理しやすくなります。

Contents
  1. 借地権を高く売る方法
  2. 借地権を高く売る売却方法の特徴
  3. 借地権を高く売るために確認すべき費用
  4. 借地権を高く売るための地主交渉のポイント
  5. 借地権の売却価格を下げる原因
  6. 借地権を高く売る不動産会社の選び方
  7. 借地権を高く売却する流れ
  8. 借地権を高く売る方法に関するよくある質問
  9. 借地権を高く売るには地主に安易に売らず複数の方法を比較する

借地権を高く売る方法

借地権を高く売るには、地主への売却を安易に決めず、複数の売却方法を比較することが基本方針です。地主への売却、第三者売却、底地との同時売却、借地権専門会社への買取・仲介依頼では、売却価格・売却スピード・地主承諾の必要性・かかる費用がそれぞれ異なります。

どの方法が有利かは「売却価格」だけでなく、譲渡承諾料・名義書換料・仲介手数料・解体費用・税金を差し引いた「手残り額」で比較することが重要になります。まずは借地権専門の不動産会社へ査定を依頼し、複数の売却方法を比べてから判断しましょう。

複数の売却方法を比較する

借地権 高く 売る 方法 売却方法選択フロー

借地権を高く売るうえで最初に押さえておきたいのは、売却方法は一つではないという点です。地主に売ること以外にも、第三者への売却、底地との同時売却、借地権専門会社への買取・仲介依頼という選択肢があります。

高値を狙いやすい方法と、早く進めやすい方法は異なります。地主への売却はスムーズに進む場合がありますが、提示価格が相場より低くなりやすい面があります。一方、第三者売却や同時売却はより高く売れる可能性がある半面、地主の承諾が必要になることが多く、売却までに時間がかかる場合があります。

どの方法が自分の借地権に向いているかは、高く売りたいのか、早く売りたいのか、地主との関係はどうか、承諾料を支払っても手残り額が増えるかを基準に判断する必要があります。まず借地権専門の不動産会社へ複数の売却方法を相談し、それぞれの想定価格と費用を比べてから決めるのが賢明です。

売却方法 高値の狙いやすさ 売却スピード 地主承諾 向いている人
地主への売却 低めになりやすい 早く進みやすい 不要になりやすい 早期売却を優先したい人
第三者への売却 高値を狙いやすい 時間がかかる場合がある 必要になることが多い 高値売却を優先したい人
底地との同時売却 特に高値を狙いやすい 条件調整に時間がかかる場合がある 地主の同意が必要 地主と関係が良く高値を狙いたい人
専門会社の買取 仲介より低めになりやすい 早く売りやすい 会社が対応する場合がある 早く現金化したい人
専門会社の仲介 高値を狙いやすい 買主探しに時間がかかる場合がある 必要になることが多い 時間をかけても高く売りたい人

底地と借地権を同時売却する

底地と借地権を同時に売却できる場合、借地権単体で売るよりも高値を狙いやすくなります。理由は、買主が土地と建物をセットで取得できるため、完全所有権に近い形で利用しやすくなり、買主の幅が広がるからです。

ただし、同時売却を実現するためには地主の同意が前提となります。地主が底地の売却に前向きでなければ進められません。また、売却代金をどのような割合で分配するかについて、地主と合意する必要があります。条件調整に時間がかかる場合もあるため、「必ずできる方法」ではなく「条件が整えば高値を狙える方法」として理解しておくことが大切です。

地主との関係が良好で、両者とも売却を検討しているような状況であれば、まず同時売却の可能性を借地権専門会社に相談してみることをおすすめします。

地主と普段から連絡が取れる関係にある
地主も底地の売却に前向きである
借地権単体では買主が見つかりにくいエリアである
できるだけ高値での売却を優先したい
条件調整のために売却時期を柔軟にずらせる

第三者への売却で市場価格に近い金額を狙う

地主以外の第三者へ借地権を売却する方法は、市場の買主を対象に売却できるため、地主への売却より高い金額を狙いやすい場合があります。立地条件が良く、建物が使用できる状態であれば、買主が見つかりやすくなります。

ただし、借地権(賃借権)を第三者へ譲渡する場合、多くのケースで地主の譲渡承諾が必要になります。承諾を得る際に、譲渡承諾料や名義書換料が発生することもあります。売却価格が地主買取より高くなっても、これらの費用を差し引いた手残り額で比較しなければ、実際に有利かどうかは判断できません。

また、買主を探す期間が長くなる場合もあります。専門会社へ依頼し、地主承諾の交渉から買主探しまでを一括して相談できる体制を整えることが、第三者売却を進めるうえでのポイントになります。

注意

第三者への売却では、売却価格が高くなっても譲渡承諾料・名義書換料・仲介手数料を差し引いた「手残り額」で地主買取と比較することが重要です。承諾料の負担が大きい場合、地主買取の方が手残り額が多くなるケースもあります。

借地権専門の不動産会社に査定を依頼する

借地権を高く売るためには、借地権の取引に詳しい不動産会社へ査定を依頼することが重要です。借地権は通常の所有権不動産と異なり、地主承諾・譲渡承諾料・借地契約の内容・地代・建物状態などを総合的に確認する必要があります。一般的な不動産会社では、これらに対応しきれないケースもあります。

借地権専門会社に相談すると、地主買取・第三者売却・同時売却・買取・仲介の各方法を比較したうえで、自分の状況に合う売却方針を提案してもらいやすくなります。また、査定額だけでなく承諾料や税金を差し引いた手残り額まで説明してもらえる会社を選ぶことが大切です。

1社だけで決めず、複数の専門会社へ相談して査定額と提案内容を比較することをおすすめします。

借地権の売却実績があるか
地主交渉・譲渡承諾の対応経験があるか
地主買取・第三者売却・同時売却を比較提案できるか
買取と仲介の両方を提案してくれるか
承諾料・税金を差し引いた手残り額まで説明してくれるか
弁護士・税理士など専門家と連携できるか

借地権を高く売る売却方法の特徴

借地権の売却方法によって、高値可能性・売却スピード・地主承諾の必要性・手残り額は大きく変わります。高く売ることを優先するのか、早く売ることを優先するのかによって、選ぶべき方法も異なります。

売却方法を一つに絞らず、それぞれの特徴を把握したうえで、自分の状況と照らし合わせて比較することが重要です。

底地と借地権の同時売却は高値を狙いやすい

底地と借地権の同時売却は、前述の通り、借地権を高く売る方法のなかでも特に高値を狙いやすい選択肢です。買主が土地と建物をまとめて取得できるため、完全所有権に近い形で利用しやすくなり、借地権単体で売却する場合より買主の幅が広がりやすくなります。

一方で、地主の同意が得られなければ実現できない点が最大の注意点です。また、売却代金をどのような割合で地主と分配するかについて合意する必要があり、条件調整に時間がかかる場合もあります。同時売却を進められるかどうかは、地主との関係性や交渉の余地によって大きく変わります。

国税庁が公表している路線価図には借地権割合が設定されており、底地と借地権それぞれの評価の目安として参考にされることがあります。ただし、実際の売却価格は個別の契約内容・地代・建物状態・地主との交渉条件によって変わるため、評価上の割合がそのまま売却価格に反映されるわけではありません。同時売却の実現可能性や想定価格は、借地権専門会社への査定で確認することをおすすめします。

(参照:国税庁「借地権の評価」

項目 内容
高値可能性 高い(借地権単体より買主の幅が広がりやすい)
実現しやすさ 地主の同意次第(関係が良好な場合に検討しやすい)
売却スピード 条件調整に時間がかかる場合がある
必要な確認 地主の同意・売却代金の分配条件・専門会社への査定
向いているケース 高値を狙いたい・地主と関係が良好・売却時期を調整できる

第三者への売却は地主買取より高く売れる可能性がある

第三者への売却は、市場の買主を対象に売却できるため、地主の提示価格より高い金額を狙える可能性があります。立地需要があり、建物が使用できる状態であれば、買主が見つかりやすくなります。

ただし、賃借権の場合は地主の譲渡承諾が必要になることが多く、譲渡承諾料や名義書換料が発生する場合があります。売却価格が地主買取より高くなっても、これらの費用を差し引いた手残り額で比較しなければ、どちらが有利かは判断できません。また、買主が見つからない場合や売却期間が長くなる可能性もあります。

地主買取と第三者売却のどちらが有利かは、譲渡承諾料を支払っても手残り額が増えるかどうかを基準に判断することが重要です。

比較項目 地主への売却 第三者への売却
売却価格 低めになりやすい 高値を狙いやすい
売却スピード 早く進みやすい 時間がかかる場合がある
地主承諾 不要になりやすい 必要になることが多い
譲渡承諾料 不要になりやすい 発生する場合がある
買主探し 不要 専門会社への依頼が必要
手残り額の判断 承諾料不要な分を考慮 承諾料・仲介手数料を差し引いて比較

地主への売却は早く進みやすいが価格交渉に注意する

地主への売却は、第三者への譲渡承諾や買主探しが不要になる場合があり、売却がスムーズに進みやすいケースがあります。地主にとっても土地を利用しやすくなるメリットがあるため、条件次第では交渉が成立しやすいケースもあります。

ただし、地主側が価格交渉において有利な立場になりやすい点には注意が必要です。地主の提示価格だけで判断してしまうと、相場より低い金額で売却してしまう可能性があります。地主から買い取りを打診された場合でも、まず借地権専門会社へ査定を依頼し、相場感を把握したうえで交渉に臨むことが重要です。

第三者売却の承諾が難しい状況や、早期に売却を完了させたい場合には、地主買取が現実的な選択肢になることもあります。地主への売却が「悪い方法」というわけではなく、専門会社の査定額と比較したうえで判断することが大切です。

項目 メリット 注意点
売却スピード 早く進みやすい 急ぎすぎると価格交渉が不利になりやすい
買主探し 不要
譲渡承諾料 不要になりやすい
売却価格 承諾料不要な分を考慮できる 相場より低くなりやすい
価格交渉 専門会社の査定額を交渉材料にする
書面確認 条件は口頭だけでなく書面で確認する

借地権専門会社の買取は早期売却を重視する場合に向いている

借地権専門会社による買取は、買主を探す時間を短縮しやすく、地主交渉や承諾手続きに慣れている会社も多いため、早期に売却を完了させたい場合に検討しやすい選択肢のひとつです。建物が古い場合や相続した借地権でも相談しやすい点もメリットといえます。

ただし、仲介売却と比べると買取価格は低くなりやすい傾向があります。スピードと価格のどちらを優先するかを整理したうえで、複数の専門会社の買取条件と、仲介で売却した場合の想定価格を比較してから判断することが重要です。

早く現金化したい
地主交渉の手続きを任せたい
相続した借地権を整理したい
建物が古く仲介で買主が見つかるか不安がある
価格よりも売却スピードを優先したい
注意

専門会社の買取は1社だけで決めず、複数社の条件を比較しましょう。また、仲介の想定価格と手残り額を比べてから、どちらが自分の状況に合うかを判断することをおすすめします。

借地権専門会社の仲介は高値売却を狙う場合の選択肢になる

借地権専門会社による仲介は、市場の買主を探すため、買取より高値を狙いやすくなります。借地権の買主探しには専門的な知識と買主ネットワークが必要なため、借地権の売却実績がある会社へ依頼することが重要です。

一方で、買主探しや地主承諾の調整に時間がかかることがあります。仲介手数料もかかるため、前述の通り、手残り額で買取と比較することが大切です。売却期間に余裕があり、高値を狙いたい場合に検討しやすい方法といえます。

比較項目 専門会社の買取 専門会社の仲介
高値可能性 仲介より低めになりやすい 高値を狙いやすい
売却スピード 早く売りやすい 長くなる場合がある
買主探し 不要 専門会社が担当
地主承諾 会社が対応する場合がある 必要になることが多い
仲介手数料 不要な場合がある かかる
手残り額の判断 買取価格をそのまま比較 仲介手数料を差し引いて比較

借地権を高く売るために確認すべき費用

借地権の売却では、売却価格が高くても、費用を差し引いた手残り額が少なくなるケースがあります。譲渡承諾料・名義書換料・仲介手数料・登記費用・解体費用・税金など、売却方法によって発生する費用の種類と金額は異なります。

売却方法ごとの有利・不利は、売却価格だけでなく、これらの費用をすべて差し引いた手残り額で比較することが重要です。

借地権(賃借権)を第三者へ売却する場合、多くのケースで地主の譲渡承諾が必要になります。その際、地主に対して譲渡承諾料を支払う場合があります。譲渡承諾料の金額は、地主との契約内容や交渉によって異なり、一律に決まるものではありません。

一般的に、譲渡承諾料の目安として借地権価格の10%前後が参考にされることがありますが、これはあくまで目安であり、個別の契約内容・地主との関係・交渉状況によって変わります。また、地主が承諾しない場合は第三者売却が難しくなるため、承諾の見込みを早めに確認しておくことが重要です。

承諾が難しい場合は、借地権専門会社や弁護士へ相談しながら交渉方針を整理することをおすすめします。また、承諾条件は口頭だけでなく書面で確認することがトラブル防止につながりやすくなります。

地主の譲渡承諾が必要かどうか
借地契約書に譲渡承諾の条項があるか
譲渡承諾料の金額・負担者・支払い時期
承諾書を書面で取得できるか
承諾料を差し引いた手残り額が地主買取より多くなるか
承諾が難しい場合の相談先(専門会社・弁護士)を確認しているか

名義書換料や更新料が手残り額に影響する場合がある

借地権を第三者へ売却する際、地主との取り決めによっては名義書換料が発生する場合があります。名義書換料は、借地権の名義を買主へ変更する際に地主へ支払う場合があるものです。金額は契約内容や地主との交渉によって異なります。

また、借地契約の更新時期が近い場合は、更新料の負担についても事前に確認しておく必要があります。更新料が売主・買主どちらの負担になるかは、売買条件の取り決めによって変わるため、売却前に借地契約書と地主との取り決めを確認しておくことが重要です。

名義書換料・更新料はいずれも、売却価格から差し引いた手残り額に影響する費用です。不明な点がある場合は、借地権専門会社や弁護士へ確認することをおすすめします。

確認項目 内容
名義書換料の有無 借地契約書・更新契約書に記載があるか確認する
更新料の有無 更新時期が近い場合は金額と負担者を確認する
負担者 売主と買主のどちらが負担するのか、または双方で分担するのかを売買条件で確認する
支払い時期 決済前か決済時かを地主との合意内容で確認する
手残り額への影響 名義書換料・更新料を差し引いた手残り額で売却方法を比較する
不明な場合 借地権専門会社・弁護士へ確認する

仲介手数料や登記費用も売却前に確認する

仲介で借地権を売却する場合、仲介手数料がかかります。仲介手数料は宅地建物取引業法に基づき上限が定められており、売買価格が400万円を超える場合は、売買価格×3%+6万円に消費税を加えた金額が上限の目安になります。ただし、実際の手数料は個別の契約内容によって異なります。買取の場合は仲介手数料が不要になるケースもありますが、買取価格が低くなりやすいため、前述の通り、手残り額で比較することが重要です。

また、相続登記が未了の場合は登記費用がかかる場合があります。抵当権が残っている場合の抹消費用や、司法書士への報酬も発生することがあるため、売却前に権利関係を確認しておくことをおすすめします。

(参照:国土交通省「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」

費用項目 仲介売却 買取
仲介手数料 かかる(上限あり) 不要な場合がある
売買契約書印紙代 かかる かかる
相続登記費用 未了の場合かかる 未了の場合かかる
抵当権抹消費用 残っている場合かかる 残っている場合かかる
司法書士報酬 依頼する場合かかる 依頼する場合かかる
売却価格 高値を狙いやすい 低めになりやすい

解体費用や残置物処分費が必要になる場合がある

借地権付き建物の状態によっては、解体費用や残置物処分費が売却時の手残り額に影響する場合があります。建物が老朽化している場合や残置物が多い場合、買主から価格交渉されることがあります。

解体費用は建物の構造・延床面積・アスベストの有無・地中埋設物の状況によって変わります。木造住宅の場合、解体費用は坪あたり3〜5万円程度が目安とされることがありますが、建物の構造・立地・アスベストの有無・地中埋設物の状況などによって大きく変わります。複数の業者へ見積もりを依頼して確認しましょう。また、解体すれば必ず売却価格が上がるわけではないため、そのまま売却した場合の査定額と解体後の査定額を専門会社で比較してから判断することが重要です。

残置物については、買取を選んだ場合、残置物込みで相談できる会社もあります。解体や残置物処分を先に進める前に、専門会社へ現状のままで査定を依頼することをおすすめします。

建物が使用できる状態かどうか
老朽化の程度・雨漏り・シロアリなどの有無
アスベストや地中埋設物の可能性があるか
残置物の量と処分費用の見込み
そのまま売却した場合と解体後の査定額を比較しているか
解体・残置物処分費を差し引いた手残り額で判断しているか

譲渡所得税や確定申告の有無を確認する

借地権 高く 売る 方法 手残り額の計算イメージ

借地権を売却して利益(譲渡所得)が生じた場合、譲渡所得に対する所得税・住民税がかかる可能性があります。譲渡所得は「売却価格-(取得費+譲渡費用)」で計算されます。譲渡費用には、仲介手数料・譲渡承諾料・登記費用・解体費用などが含まれる場合があります。ただし、費用として認められるかは個別の状況によって異なるため、売却時の資料を整理し、税理士や税務署へ確認しましょう。

税率は所有期間によって異なる場合があり、売却した年の1月1日時点で所有期間が5年超の場合は長期譲渡所得、5年以下の場合は短期譲渡所得として区分されることがあります。ただし、税額の計算や控除・特例の適用可否は個別の状況によって異なるため、税理士や税務署へ確認することをおすすめします。税額は個別の状況によって大きく異なるため、一律の提示は控えています。

確認項目 内容
譲渡所得の計算 売却価格-(取得費+譲渡費用)で算出する(目安)
譲渡費用に含まれる
可能性があるもの
仲介手数料・譲渡承諾料・登記費用・解体費用など
所有期間による区分 5年超:長期譲渡所得/5年以下:短期譲渡所得(目安)
確定申告 売却益が出た場合は確定申告が必要になる場合がある
確認先 税理士・税務署へ個別に確認する
注意

税金の計算や控除・特例の適用可否は個別の状況によって大きく異なります。売却益が出る可能性がある場合は、早めに税理士や税務署へ相談すると判断しやすくなります。記事内の数値はあくまで目安であり、税額を保証するものではありません。

借地権を高く売るための地主交渉のポイント

借地権の売却では、第三者売却の承諾・譲渡承諾料・同時売却の可否など、地主との合意内容が売却価格や手残り額に大きく影響します。地主との関係を悪化させないことが、高く売るための重要な要素の一つです。

自己判断で強引に交渉を進めるのではなく、借地権専門会社へ相談しながら交渉方針を整理し、必要に応じて弁護士などの専門家を活用することが重要です。

地主との関係を悪化させず承諾を得やすい状態を作る

第三者売却や同時売却を進めるうえで、地主との関係を良好に保つことは売却条件に直接影響します。地主の承諾や協力が必要になる場面が多いため、感情的な交渉や一方的な要求は、売却条件を悪化させる可能性があります。

地代や更新料の支払い状況に問題がないか事前に整理し、地主に売却の意向を伝える前に借地権専門会社へ相談して交渉方針を確認しておくことをおすすめします。また、地主にとってのメリット(土地を自由に活用できるなど)を整理したうえで話し合いに臨むと、承諾を得やすくなる場合があります。

地代・更新料の滞納がない状態を確認している
地主の連絡先を把握している
売却意向を一方的に通知せず、話し合いの場を設けている
承諾料の条件を確認し、書面化を前提に交渉している
専門会社へ相談して交渉方針を整理している

地主が買い取りたい場合でも相場を確認してから交渉する

地主から借地権の買い取りを打診された場合でも、提示価格だけで判断せず、まず借地権専門会社へ査定を依頼することが重要です。地主への売却は早く進みやすい場合がありますが、前述の通り、価格が相場より低くなりやすい傾向があります。

専門会社の査定額を把握したうえで交渉に臨むことで、地主の提示価格との差を確認し、価格交渉の材料として活用しやすくなります。

確認項目 内容
地主の提示価格 専門会社の査定額と比較する
専門会社の査定額 複数社へ依頼して相場感を把握する
第三者売却の想定額 地主買取と手残り額で比較する
同時売却の可能性 地主が前向きであれば検討する
譲渡承諾料の有無 地主買取では不要になりやすい点も考慮する
最終手残り額 売却方法ごとに費用を差し引いて比較する

地主が承諾しない場合は専門会社や弁護士へ相談する

地主が第三者売却や同時売却を承諾しない場合、自己判断で交渉を続けるのではなく、借地権専門会社や弁護士へ相談して対応方針を整理することをおすすめします。

地主が承諾しない理由を確認したうえで、譲渡承諾料や条件の調整余地がないかを探ることが最初のステップです。それでも承諾が得られない場合は、法的な手続き(借地非訟など)が選択肢になる場合もありますが、時間や費用がかかることが多いため、弁護士へ相談したうえで慎重に判断することが重要です。また、地主買取や売却時期の見直しなど、別の方法に切り替えることも選択肢の一つとして検討できます。

対応ステップ 内容
理由を確認する 地主が承諾しない理由を把握する
条件を見直す 承諾料や売却条件の調整余地を確認する
専門会社へ相談する 交渉方針の整理を借地権専門会社へ依頼する
弁護士へ相談する 法的判断が必要な場合に相談する
方法を再検討する 地主買取・売却時期の見直しなどを比較する

地代の滞納がある場合は売却前に整理する

地代の滞納がある場合、地主との信頼関係に影響し、譲渡承諾を得にくくなる可能性があります。また、買主や借地権専門会社が支払い状況を確認することもあるため、滞納を隠さずに専門会社へ相談したうえで売却を進めることが重要になります。

滞納期間や未払い額を整理し、売却代金での清算が可能かどうかを確認しておくことも大切です。地主から督促を受けている場合や、滞納期間が長い場合は、借地権専門会社や弁護士へ早めに相談することをおすすめします。

地代の滞納期間と未払い額を把握している
更新料の未払いがないか確認している
地主から督促を受けていないか確認している
売却代金での清算が可能か確認している
専門会社や弁護士へ相談したうえで売却を進める予定がある

交渉内容は口頭だけでなく書面で確認する

地主との交渉内容は、口頭だけで済ませず書面で確認することがトラブル防止につながりやすくなります。譲渡承諾・承諾料・名義書換料・同時売却の分配条件などは、後から認識の違いが生じると売却トラブルに発展する可能性があります。

書面化の際は、金額・支払い時期・負担者・条件が明確に記載されているかを確認することが重要です。内容に不明点や不安がある場合は、借地権専門会社や弁護士へ確認を依頼することをおすすめします。

書面で確認すべき項目 確認内容
譲渡承諾の可否 承諾の有無と条件を明記する
譲渡承諾料 金額・負担者・支払い時期を明記する
名義書換料 金額・負担者・支払い時期を明記する
同時売却の分配条件 売却代金の分配割合と支払い方法を明記する
地主買取価格 価格・決済時期・引き渡し条件を明記する

借地権の売却価格を下げる原因

借地権の売却価格は、地主承諾の見込み・借地契約の内容・建物状態・権利関係の整理状況によって下がりやすくなる場合があります。価格が下がりやすい原因を事前に把握しておくことで、査定や交渉を進めやすくなります。

自分で解決しにくい項目については、借地権専門会社や司法書士・弁護士へ相談しながら整理していくことをおすすめします。

前述の通り、賃借権の場合は第三者へ売却する際に地主の譲渡承諾が必要になることが多く、承諾が得られない場合は買主が大きく限定される可能性があります。買主候補が減ると価格交渉されやすくなり、売却価格が下がりやすくなります。

また、地主承諾の見込みが不透明な状態では、買主が購入をためらうケースもあります。承諾の見込みを早めに確認し、承諾が難しい場合は借地権専門会社や弁護士へ相談して対応方針を整理しておくことをおすすめします。

影響 内容
買主が限定されやすい 第三者売却が進みにくくなる
価格交渉されやすい 買主候補が少ないと価格を下げる交渉を受けやすくなる
売却期間が長くなりやすい 承諾の見通しが立たないと買主探しが難しくなる
対応策 専門会社・弁護士へ相談して承諾の見込みを早めに確認する

借地契約の残存期間が短いと価格が下がりやすい

借地契約の残存期間が短い場合、買主が将来の更新や利用継続に不安を感じやすくなり、売却価格が下がりやすくなる可能性があります。残存期間が短いと更新料や更新条件の確認が必要になり、買主にとってのリスクや負担が増える場合があります。

売却前に借地契約書や更新契約書で契約期間・残存期間・更新条件を確認し、買主へ説明できる状態を整えておくことが重要です。残存期間が短く第三者売却が難しい場合は、地主買取や借地権専門会社への買取も選択肢として比較することをおすすめします。

借地契約書で契約期間・残存期間を確認している
更新時期・更新料・更新条件を把握している
買主へ説明できる契約内容を整理している
残存期間が短い場合の売却方法を専門会社と比較している

地代や更新料が高いと買主の負担が大きくなる

借地権を購入した買主は、その後も地代や更新料を支払い続ける必要があります。そのため、地代や更新料が周辺相場と比べて高い場合、買主の検討ハードルが上がり、売却価格が下がりやすくなる可能性があります

売却前に月額地代・年間地代・更新料・更新時期を整理し、支払い状況と合わせて買主へ説明できる状態にしておくことが重要です。

確認項目 内容
月額地代 金額と支払い方法を整理する
年間地代 買主の年間負担として説明できるよう整理する
更新料 金額と更新時期を確認する
支払い履歴 滞納なく支払ってきた履歴を整理する
地主との取り決め 地代改定や更新料の条件を確認する

建物の老朽化や未登記があると価格交渉されやすい

借地権付き建物の老朽化が進んでいる場合、買主が修繕費や解体費用を見込んで価格交渉する可能性が高くなります。また、建物が未登記の場合は権利確認や手続きに時間がかかることがあり、買主が不安を感じやすくなります。

売却前に建物の登記事項証明書を確認し、登記内容と現況が一致しているかを確認することをおすすめします。雨漏り・シロアリ・傾きなどの不具合がある場合は、隠さず査定時に専門会社へ正確に伝えることが重要です。未登記建物がある場合は、司法書士や土地家屋調査士への相談が必要になる場合があります。

建物状態 価格への影響 対応策
状態が良い 第三者売却で評価されやすい 修繕履歴を整理して買主へ説明する
老朽化が進んでいる 解体費・修繕費を見込まれ価格交渉されやすい そのまま売却と解体後の査定額を比較する
未登記部分がある 権利確認・手続きに時間がかかる場合がある 司法書士・土地家屋調査士へ相談する

相続登記や共有者の同意が未整理だと売却が進みにくい

相続した借地権付き建物で相続登記が未了の場合、建物名義が亡くなった方のままとなり、売買契約や決済の手続きに支障が生じる可能性があります。また、共有者がいる場合は全員の同意が必要になることがあり、共有者の一人でも反対すると売却が長引きやすくなります。

権利関係が未整理の状態は買主が不安を感じやすく、価格交渉の原因にもなりやすいため、売却前に相続登記や共有者の同意を整理しておくことが重要です。相続登記は司法書士へ、共有者間でのトラブルがある場合は弁護士へ相談することをおすすめします。

相続登記が完了しているか確認している
建物名義が売主本人になっているか確認している
共有者がいる場合は全員の売却意思を確認している
遺産分割協議が済んでいるか確認している
未整理の場合は司法書士・弁護士への相談を検討している

借地権を高く売る不動産会社の選び方

借地権を高く売るためには、借地権の取引に詳しい不動産会社を選ぶことが重要です。地主承諾・譲渡承諾料・名義書換料・借地契約・地代・建物状態など、借地権特有の確認事項に対応できる会社かどうかを見極める必要があります。

査定額の高さだけで選ばず、売却方法の比較提案・地主交渉力・手残り額の説明・専門家連携まで確認したうえで、複数社を比較することをおすすめします。

借地権の売却実績がある会社を選ぶ

借地権の売却では、地主承諾・譲渡承諾料・借地契約の内容・地代・建物登記など、通常の所有権不動産にはない確認事項が多くあります。そのため、借地権の売却実績がある会社へ相談することが重要です。一般的な不動産会社では、これらの確認事項への対応が十分でない場合があります。

相談時には、借地権の売却事例・第三者売却の対応経験・地主との同時売却の実績があるかを確認することをおすすめします。実績の有無だけでなく、提案内容や査定根拠の説明力も合わせて複数社で比較することが重要です。

借地権付き建物の売却実績があるか
第三者売却・同時売却の対応経験があるか
地主承諾が必要な案件に対応した経験があるか
査定額の根拠を説明できるか
対応エリアで借地権の売却実績があるか

地主交渉や譲渡承諾に詳しい会社を選ぶ

第三者売却や同時売却では地主の承諾や条件調整が必要になりやすいため、地主交渉に詳しい会社を選ぶことが重要です。譲渡承諾料や名義書換料の扱いを説明できるか、地主との交渉方針を提案できるかを確認することをおすすめします。

地主が承諾しない場合の対応についても相談できる会社であれば、売却が難しい状況でも方針を整理しやすくなります。地主との関係を悪化させない進め方を重視している会社かどうかも、選定の参考になります。

確認ポイント 内容
譲渡承諾の説明力 承諾の必要性と承諾料の見込みを説明できるか
地主交渉の対応力 交渉方針の提案と書面化まで対応できるか
承諾が得られない場合 専門会社・弁護士との連携で対応できるか
関係維持への配慮 地主との関係を悪化させない進め方を提案できるか

地主買取・第三者売却・同時売却を比較してくれる会社を選ぶ

一つの売却方法だけを強くすすめる会社では、手残り額が最も多くなる方法を判断しにくくなります。地主買取・第三者売却・底地と借地権の同時売却を中立に比較してくれる会社を選ぶことが重要です。

それぞれの売却方法について、想定売却価格・実現しやすさ・売却期間・地主承諾の必要性・必要費用・手残り額を提示してもらえるかを確認することをおすすめします。売却方法の提案が一つに偏っていないかも、選定の際の判断材料になります。

売却方法 確認すべき内容
地主買取 想定価格・売却スピード・承諾料の有無を確認する
第三者売却 想定価格・地主承諾の見込み・承諾料を確認する
同時売却 地主との合意の可能性・分配条件を確認する
専門会社の買取 買取価格・売却スピード・仲介との比較を確認する
専門会社の仲介 想定価格・売却期間・仲介手数料を含む手残り額を確認する

買取だけでなく仲介も提案してくれる会社を選ぶ

買取だけを強くすすめる会社では、高値売却の可能性を十分に検討できない場合があります。買取は早期売却に向いている一方で価格は低くなりやすく、仲介は高く売れる可能性がある一方で時間がかかりやすいため、両方を比較したうえで自分の状況に合う方法を選べる会社が重要です

買取価格と仲介の想定価格・それぞれの手残り額・売却期間の違いを説明してもらえるかを確認することをおすすめします。買取だけの提案に偏っていないかを確認することも、会社選定の判断材料になります。

比較項目 買取 仲介
高値可能性 仲介より低めになりやすい 高値を狙いやすい
売却スピード 早く売りやすい 時間がかかる場合がある
仲介手数料 不要な場合がある かかる
手残り額の判断 買取価格をそのまま比較 仲介手数料を差し引いて比較

査定額だけでなく手残り額まで説明してくれる会社を選ぶ

査定額が高くても、譲渡承諾料・名義書換料・仲介手数料・解体費用・税金を差し引いた手残り額が少なくなるケースがあります。そのため、査定額の根拠だけでなく、費用を差し引いた手残り額まで説明してくれる会社を選ぶことが重要です。

高い査定額だけを強調して契約を急かすような会社には注意が必要です。売却方法ごとの手残り額を比較したうえで、自分の状況に合う方法を一緒に検討してくれる会社かどうかを確認することをおすすめします。

査定額の根拠を具体的に説明してくれるか
譲渡承諾料・名義書換料の見込みを示してくれるか
仲介手数料・登記費用も含めて説明してくれるか
解体費用・残置物処分費の見込みも考慮してくれるか
税金確認の必要性を説明してくれるか
売却方法ごとの手残り額を比較して説明してくれるか

弁護士や税理士などの専門家と連携できる会社を選ぶ

借地権の売却では、地主承諾トラブル・税金・相続登記・共有者間の問題など、不動産会社だけでは対応しきれない専門的な問題が生じる場合があります。そのため、弁護士・税理士・司法書士などの専門家と連携できる会社を選ぶことをおすすめします。

専門家連携があれば、売却中に発生しやすい法務・税務・登記の確認をスムーズに進めやすくなります。ただし、連携先の費用や対応範囲についても事前に確認しておくことが重要です。

専門家 相談が必要になる場合
弁護士 地主承諾トラブル・借地非訟・共有者間のトラブル
税理士 譲渡所得税・確定申告・税金を含む手残り額の確認
司法書士 相続登記・名義変更・抵当権抹消
不動産鑑定士 売却価格の妥当性を第三者視点で確認したい場合

借地権を高く売却する流れ

借地権を高く売るためには、借地契約書や登記情報の確認から始まり、専門会社への査定依頼・売却方法の比較・地主承諾の確認・手残り額での判断という順序で進めることが重要です。

各ステップで確認すべき内容を整理しておくことで、売却方法の判断や地主との交渉をスムーズに進めやすくなる場合があります。

STEP1:借地契約書や登記情報を確認する

売却の準備として、まず借地契約書・更新契約書・建物の登記事項証明書を確認することが重要です。借地契約書には、契約期間・残存期間・地代・更新料・譲渡承諾の条項・名義書換料など、売却価格や売却方法に影響する情報が含まれている場合があります。

また、建物の登記情報で名義・構造・床面積・抵当権の有無を確認し、相続登記が未了の場合や共有者がいる場合は早めに整理しておくことをおすすめします。契約書が見つからない場合は、地主や借地権専門会社へ確認することをおすすめします。

借地契約書・更新契約書が手元にあるか
契約期間・残存期間・更新時期を把握しているか
譲渡承諾・名義書換料の条項を確認しているか
建物の登記事項証明書を確認しているか
相続登記・共有者の状況を整理しているか
地代・更新料の支払い状況に問題がないか

STEP2:借地権専門の不動産会社へ査定を依頼する

借地契約や登記情報を整理したら、借地権専門の不動産会社へ査定を依頼することをおすすめします。借地権は通常の所有権不動産と異なる確認事項が多いため、借地権の売却実績がある会社へ相談することが重要です。

査定依頼時には、借地契約書・更新契約書・建物の登記情報・地代の支払い状況・地主の連絡先・建物状態・売却希望時期などを共有すると、査定の精度を高めやすくなります。1社だけでなく複数社へ相談し、査定額・売却方法の提案・手残り額の説明を比較することをおすすめします。

借地権の売却実績がある会社へ相談しているか
複数の売却方法を比較提案してもらえるか
買取と仲介の両方を提案してもらえるか
査定額の根拠と手残り額の説明を受けているか
複数社へ相談して査定額と提案内容を比較しているか

STEP3:地主買取・第三者売却・同時売却を比較する

査定を受けたら、地主買取・第三者売却・底地と借地権の同時売却を比較して売却方法の候補を絞り込むステップに進みます。それぞれの売却方法で、想定売却価格・実現しやすさ・売却期間・地主承諾の必要性・必要費用・手残り額が異なります。

高値を優先するのか、早期売却を優先するのかによって選ぶべき方法も変わります。地主との関係や承諾の見込みを踏まえたうえで、専門会社と一緒に方法を比較することをおすすめします。

売却方法 高値可能性 実現しやすさ 地主承諾
地主買取 低めになりやすい 進めやすい場合がある 不要になりやすい
第三者売却 高値を狙いやすい 承諾次第で変わる 必要になることが多い
同時売却 特に高値を狙いやすい 地主の同意次第 地主の同意が必要
専門会社の買取 仲介より低めになりやすい 早く進めやすい 会社が対応する場合がある
専門会社の仲介 高値を狙いやすい 買主探しに時間がかかる場合がある 必要になることが多い

売却方法の候補が絞れたら、地主承諾の必要性と譲渡承諾料・名義書換料の条件を確認するステップに進みます。前述の通り、第三者売却では地主の譲渡承諾が必要になることが多く、承諾料の金額が手残り額に影響します。

承諾条件は口頭だけでなく書面で確認することが重要です。地主との交渉が難しい場合や承諾が得られない場合は、借地権専門会社や弁護士へ相談して対応方針を整理することをおすすめします。

注意

地主との承諾条件は口頭だけで済ませず、書面で確認しておくことがトラブル防止につながりやすくなります。承諾が得られない場合は、借地権専門会社や弁護士へ相談して対応方針を整理することをおすすめします。

STEP5:売却価格と費用をもとに手残り額を比較する

地主承諾の条件が確認できたら、売却価格から費用を差し引いた手残り額で売却方法を比較するステップに進みます。売却価格が高い方法が必ずしも手残り額が多くなるとは限りません。

譲渡承諾料・名義書換料・仲介手数料・登記費用・解体費用・残置物処分費・税金を差し引いたうえで、どの方法が最終的に手元に残る金額を確保しやすいか比較することが重要です。税金については、税理士や税務署へ確認することをおすすめします。

差し引く費用 発生する場合
譲渡承諾料 第三者売却・同時売却で発生する場合がある
名義書換料 地主との取り決めによって発生する場合がある
仲介手数料 仲介売却を選んだ場合にかかる
登記費用 相続登記・抵当権抹消が必要な場合にかかる
解体費用 老朽化が進み解体が必要な場合にかかる
譲渡所得税 売却益が出た場合にかかる可能性がある

STEP6:売却方法を決めて契約を進める

手残り額と売却目的を比較したうえで売却方法を決め、契約手続きへ進むステップです。仲介の場合は媒介契約を結び、買取の場合は買取契約を進めます。第三者売却では地主承諾書を事前に確認しておくことが重要です。

売買価格・費用負担・決済時期・引き渡し条件・残置物の扱いなど、契約内容を書面で確認してから署名することをおすすめします。不明点がある場合は、借地権専門会社や弁護士へ確認することをおすすめします。

売却方法(仲介・買取・地主買取・同時売却)を決めているか
売買価格・費用負担・決済時期が明確になっているか
第三者売却の場合、地主承諾書を書面で確認しているか
引き渡し条件・残置物の扱いが契約書に明記されているか
不明点を借地権専門会社や弁護士へ確認しているか

STEP7:決済と引き渡しを行う

売買契約後、決済日に売買代金の受け取りと建物の引き渡しを行うステップです。決済時には、売買代金・地主承諾書・登記書類・本人確認書類・鍵・地代や固定資産税の清算などを確認する必要があります。

残置物や建物状態が契約条件通りになっているかを確認し、費用清算が済んでいるかも確かめることが重要です。不明点がある場合は、決済前に借地権専門会社や司法書士へ確認することをおすすめします。

確認項目 内容
売買代金 契約通りの金額が入金されているか確認する
地主承諾書 第三者売却の場合、承諾書が揃っているか確認する
登記書類 所有権移転・抵当権抹消などの書類を確認する
本人確認書類 売主・買主双方の本人確認書類を確認する
地代・固定資産税清算 引き渡し日を基準に日割り清算を確認する
残置物・建物状態 契約条件通りの状態になっているか確認する
鍵・関係書類 鍵・借地契約書の写しなどを買主へ引き渡す

STEP8:必要に応じて確定申告を行う

借地権を売却して利益が出た場合は、確定申告が必要になる場合があります。譲渡所得に対する所得税・住民税がかかる可能性があるため、売却時の費用に関する資料(売買契約書・譲渡承諾料・仲介手数料・登記費用・解体費用などの領収書)を整理・保管しておくことが重要です。

確定申告の必要性や税額は個別の状況によって異なるため、税理士や税務署へ早めに確認することをおすすめします。

売買契約書を保管しているか
譲渡承諾料・仲介手数料・登記費用などの領収書を保管しているか
解体費用・残置物処分費の領収書を保管しているか
取得時の資料(購入時の売買契約書など)を確認しているか
税理士や税務署へ確定申告の要否を確認しているか

借地権を高く売る方法に関するよくある質問

借地権の売却を検討している方からよく寄せられる疑問をまとめました。相場・売却方法・地主承諾・譲渡承諾料・税金など、売却判断に関わる質問に回答します。

借地権はいくらで売れますか?

借地権の売却価格は、土地の価格・借地権割合・借地契約の内容・残存期間・地代・地主承諾の見込み・建物状態・売却方法によって異なるため、一律に示すことが難しい性質があります。

参考として、国税庁の路線価図には借地権割合(30〜90%程度)が設定されており、評価上の目安として使われることがありますが、これはあくまで相続税評価上の割合であり、実際の売却価格を保証するものではありません。実際の売却価格は個別の契約内容・地主との交渉・売却方法によって変わります。

また、売却価格から譲渡承諾料・仲介手数料・税金などを差し引いた手残り額で判断することが重要です。正確な価格は、借地権専門会社への査定で確認することをおすすめします。

(参照:国税庁「路線価図・評価倍率表」

借地権を売りたいときはどうすればいいですか?

まず借地契約書・更新契約書・建物の登記事項証明書・地代の支払い状況・地主の連絡先・建物状態を整理することが最初のステップです。

その後、借地権専門の不動産会社へ査定を依頼し、地主買取・第三者売却・底地との同時売却・専門会社の買取・仲介を比較してもらうことをおすすめします。いきなり地主へ売却を決めず、複数の売却方法と手残り額を比較したうえで判断することが、高く売るための基本的な進め方です。詳しくは借地権を高く売却する流れで解説しています。

地主に買い取ってもらうと高く売れますか?

地主への売却は、買主探しや第三者譲渡の承諾が不要になりやすく、早く進みやすい場合があります。一方で、前述の通り、地主側が価格交渉において有利な立場になりやすく、提示価格が相場より低くなりやすい傾向があります。

地主から買い取りを打診された場合でも、借地権専門会社へ査定を依頼して相場を把握したうえで交渉することをおすすめします。第三者売却や同時売却と手残り額で比較してから、最終的な売却方法を判断することが重要です。

賃借権の場合、第三者へ借地権を売却する際は地主の譲渡承諾が必要になることが多いとされています。ただし、借地権の種類や借地契約の内容によって扱いが異なる場合があるため、借地契約書の条項を確認することが重要です。

地主の承諾を得る際に譲渡承諾料や名義書換料が発生することがあります。承諾が得られない場合は、借地権専門会社や弁護士へ相談して対応方針を整理することをおすすめします。詳しくは譲渡承諾料は第三者へ売却する場合に発生することがあるで解説しています。

譲渡承諾料は誰が払いますか?

譲渡承諾料の負担者は、借地契約の内容や地主との交渉によって異なります。売主が負担するケースもありますが、売買条件の交渉によって買主との分担になる場合もあります

金額・負担者・支払い時期については地主との合意内容を書面で確認することが重要です。承諾料を差し引いた手残り額で売却方法を比較してから判断することをおすすめします。不明な点は借地権専門会社や弁護士へ確認することをおすすめします。

借地権を売ったときの税金はいくらですか?

借地権を売却して利益(譲渡所得)が生じた場合、譲渡所得に対する所得税・住民税がかかる可能性があります。税額は取得費・譲渡費用・所有期間・控除や特例の適用可否によって個別の状況ごとに大きく異なるため、一律にお示しすることが難しい性質があります。

売却益が出る可能性がある場合は、早めに税理士や税務署へ確認することをおすすめします。売却時の費用(仲介手数料・譲渡承諾料・登記費用・解体費用など)の領収書は保管しておくことが重要です。詳しくは譲渡所得税や確定申告の有無を確認するで解説しています。

地主が借地権の買取を拒否した場合はどうすればよいですか?

地主が買取を拒否した場合でも、第三者売却や借地権専門会社への買取・仲介依頼など、別の売却方法を検討できる可能性があります。売却を諦める必要はありません。

まず地主が拒否した理由を確認し、条件の調整余地がないかを探ることが最初のステップです。第三者売却では地主の譲渡承諾が必要になる場合が多いため、承諾条件の調整を借地権専門会社へ相談することをおすすめします。法的な判断が必要な場合は弁護士へ相談することも選択肢になります。詳しくは地主が承諾しない場合は専門会社や弁護士へ相談するで解説しています。

旧借地権は高く売れますか?

旧借地権(借地法に基づく借地権)は、借地人側の権利が強いとされることがあり、条件によっては買主から一定の評価を受けやすい場合があります。ただし、売却価格は契約内容・立地・地代・残存期間・建物状態・地主承諾の見込み・売却方法によって変わるため、旧借地権であれば必ず高く売れるとは言い切れません。

前述の通り、売却価格だけでなく手残り額で判断することが重要です。実際の売却可能性や想定価格は、借地権専門会社への査定で確認することをおすすめします。

借地権を高く売るには地主に安易に売らず複数の方法を比較する

借地権を高く売るためには、地主からの買い取り打診に安易に応じず、第三者売却・底地と借地権の同時売却・借地権専門会社への買取・仲介依頼を含む複数の売却方法を比較することが基本方針です。

前述の通り、売却価格が高く見えても、譲渡承諾料・名義書換料・仲介手数料・解体費用・税金を差し引いた手残り額が少なくなるケースがあります。どの方法が有利かは、売却価格だけでなく手残り額で比較することが重要です。

地主との交渉が難しい場合や承諾が得られない場合は、借地権専門会社や弁護士へ相談しながら進めることをおすすめします。また、税金や法的判断が必要な場合は、税理士・司法書士など各専門家へ確認することが重要です。

まずは借地契約書・建物の登記情報・地代の支払い状況・地主の連絡先・建物状態を整理し、借地権専門の不動産会社へ査定を依頼することが最初の一歩です。

売却方法 高値可能性 地主承諾 注意点
地主への売却 低めになりやすい 不要になりやすい 提示価格だけで決めず専門会社の査定と比較する
第三者への売却 高値を狙いやすい 必要になることが多い 譲渡承諾料・名義書換料を差し引いた手残り額で比較する
底地との同時売却 特に高値を狙いやすい 地主の同意が必要 地主の同意と売却代金の分配条件の調整が必要になる場合がある
専門会社の買取 仲介より低めになりやすい 会社が対応する場合がある 仲介の想定価格と手残り額を比較してから判断する
専門会社の仲介 高値を狙いやすい 必要になることが多い 買主探しや地主承諾に時間がかかる場合がある
借地権を高く売るための最終チェックリスト

□ 借地契約書・更新契約書を確認しているか

□ 建物の登記情報を確認しているか

□ 地代・更新料の支払い状況を整理しているか

□ 地主の連絡先と関係性を確認しているか

□ 地主買取の価格を確認しているか

□ 第三者売却の可能性を確認しているか

□ 底地と借地権の同時売却を検討しているか

□ 借地権専門会社へ査定を依頼しているか

□ 譲渡承諾料・名義書換料を確認しているか

□ 税金・確定申告の有無を確認しているか

□ 売却価格ではなく手残り額で判断しているか