退職後の60代夫婦にとって住むエリアは利便性だけでなく、心身ともに健康でいられる環境かどうかに重きを置く人が少なくありません。

そんななか、杉並区荻窪は都心へのアクセスを維持しつつ、穏やかな街並みと深い文化が息づく理想的なエリアだといえるでしょう。

今回は60代の夫婦に向けて荻窪の魅力や住みやすさ、家賃面などを紹介していきます。

退職後に引っ越しを検討している方やより住みやすいエリアお探している方は参考にしてみてください。

荻窪の住みやすさ

荻窪駅入り口(丸の内線)荻窪は交通アクセスも良く、ショッピングや飲食に困らない程度の施設が充実していることから、60代夫婦にとって生活のしやすい街として知られています。

以下の要素から荻窪の住みやすさについて解説していきます。

  • 荻窪駅の交通アクセス
  • 周辺の公共施設
  • 周辺の商業施設
  • 周辺の医療施設

荻窪駅の交通アクセス

JR総武線、JR中央線、東京メトロ丸の内線の3つの路線の乗り入れがある荻窪は都心部へのアクセスが良好で、新宿駅まで約10分、東京駅まで約24分で乗り換えも必要ありません。

しかし、どの路線も通勤通学の時間帯は非常に混雑しており、荻窪駅の1日の平均乗車人員数は70,366人とJR東日本エリア内で46番目に多いです。

ただし、定年後の60代夫婦であればそこまで大きな打撃はないといえるでしょう。

また荻窪駅は杉並区内でも屈指のバス便も発達していることで知られています。

たとえば北口と南口から関東バス、西武バス、杉並区コミュニティバス「すぎ丸」が運行しており、電車だけではアクセスしにくい近隣エリアへの移動も便利です。

主要なバス路線として、練馬駅方面、石神井公園駅方面、中村橋駅方面への路線があり、運行頻度も高く設定されています。

さらに杉並区の平坦な地形により、シニア世代の方でも自転車での移動がしやすくなっています。

定年後の趣味としてサイクリングを始めるのもひとつです。

周辺の公共施設

荻窪には自然に恵まれたさまざまな公園があり、具体的胃は昭和12年に開園した荻窪公園や日本初のクラシック音楽評論家である大田黒元雄氏の屋敷跡に設けられた大田黒公園が代表的です。

たとえば大田黒公園は杉並区の区立公園として初めての回遊式日本庭園であり、荻窪の緩やかな起伏と自然の地形を活かしているのが特徴です。

そのほか、大小さまざまな公園が荻窪には16ヶ所あり、小さなお子様を連れた方でも快適に過ごせる環境が整っています。

また、南荻窪図書館では絵本の読み聞かせやバリアフリー映画会などのイベントが充実しており、荻窪小劇場やオメガ東京などの劇的なスペースも多く、60代夫婦でも楽しめる娯楽が豊富に揃っているのが荻窪の魅力です。

周辺の商業施設

荻窪の代表的な商業施設には荻窪駅に直結したルミネ荻窪が挙げられます。

ルミネ荻窪ではファッションや小物、子供向けアイテムに加え、グルメやレストランなど多彩なショップが揃っています。

さらに上層階には俳句やダンスなど18のジャンルのさまざまな文化を学べるよみうりカルチャー荻窪があり、定年後の趣味を楽しむ場としてもおすすめです。

また、駅から直接つながる荻窪タウンセブンや西友荻窪店もあり、仕事帰りに立ち寄るのに便利です。

リーズナブルに日用品を購入できる荻窪タウンセブンや西友荻窪店、そしてトレンドのファッションアイテムが揃うルミネ荻窪のどちらでもショッピングを楽しむことができます。

さらに、荻窪には大型商業施設だけでなく、人情味あふれる商店街も多いため昔ながらの雰囲気も味わえます。

周辺の医療施設

杉並区の医療施設は病院が夜間や救急を含めて50件もあることから60代夫婦の方でも万が一の時でも安心できるでしょう。

たとえば駅から無料バスが運行されている「荻窪病院」や、365日24時間対応の無痛分娩や緩和ケア(ホスピス)を提供している「東京衛生アドベンチスト病院」などがあり、いざという時にも安心です。

また、駅前には小児科や耳鼻科などの各種病院が揃っており、調剤薬局も併設されています。

ドラッグストアも「ココカラファイン 荻窪南店」が平日は22時半まで、「マツモトキヨシ 荻窪店」が曜日を問わず22時まで営業しているため、会社帰りに気軽に立ち寄れます。

さらに、荻窪は長年住んでいる高齢者も多い地域であるため、有料老人ホームや介護施設が比較的多く揃っており、安心して生活できる環境が整っています。

荻窪駅を離れると閑静な住宅街もある

大田黒公園➂
荻窪は活気に満ちた駅前から少し歩くと、一戸建てを中心とした静かな住宅街が広がっています。

荻窪は大正から昭和初期にかけてかつて「西の鎌倉・東の荻窪」と称される高級住宅地として知られていた場所であり、太宰治や与謝野晶子といった著名な文人、角川書店の創設者である角川源義、世界的な板画家の棟方志功、内閣総理大臣を務めた近衛文麿など、多くの文化人が荻窪に居住していました。

現在でもその時代の雰囲気が残り、落ち着いた邸宅が並ぶ住宅地としての威厳を誇っています。

どちらかというと落ち着いた場所で暮らしたいと考える60代夫婦であれば、荻窪はうってつけの場所だといえるでしょう。

荻窪駅周辺の治安は比較的良い

荻窪は東京都内でも特に治安が良好な地域です。

たとえば新宿区では2025年7月に発生した犯罪件数は合計3,953件、練馬区は2,033件となっています。

しかし一方、杉並区の犯罪発生件数は2025年7月時点で1,399件であり、荻窪1丁目から5丁目に限ると64件のみです。

日本国内においても東京は非常に高い犯罪発生率を持つ地域ですが、その中でも杉並区は比較的治安が良く、安心して生活できるという大きなメリットがあります。

さらに、杉並区が発行している「安全パトロール隊ニュース」では、住民が防犯や対策に役立てるために、毎月発生した犯罪を公表しています。

荻窪の家賃相場

北口ロータリー荻窪は特に敷金・礼金なしの物件が多く、初期費用を抑えて住み始められる点が大きなメリットといえます。

また近隣駅である西荻窪駅や高円寺駅よりもやや高めですが、交通利便性を考慮すれば妥当といえるでしょう。

一般的には荻窪駅南口エリアの方が北口エリアよりも家賃相場が若干高い傾向にあります。

ちなみにSUUMOが公表するデータでは以下の通りとなっています。

1LDK 15.6万円
2K 12.4万円
2DK 16.5万円
2LDK 23.3万円

参照:【SUUMO】荻窪駅(東京都)の賃貸マンション家賃相場・賃料相場

一戸建ての平均相場

土地データによると杉並区の土地価格相場は平米単価82.6万円で、過去10年間で17%上昇しています。

周辺地域と比較すると上昇率は低めにとどまっていますが、資産投資ではなく住みやすさで選ぶのであれば、激しい上昇や降下もなく手に入れやすい相場といえるでしょう。

東京都全体の平均は約133.5万円となっているので荻窪は狙い目です。

また最近では、一戸建ての物件は平成の後半から令和に入ってからの新築が多く取引されており、再開発によって宅地の再生と区画整備が進んでいることがわかります。

荻窪で60代以降のセカンドライフを楽しもう

今回は60代の夫婦に向けて荻窪の魅力を紹介してきました。

荻窪エリアは新宿など都心へのアクセスという便利さを保ちつつ、自然豊かな公園や飲食店などが立ち並ぶため60代夫婦にとっても住みやすい街だといえるでしょう。

また繁華街などと比べると犯罪件数も少ないことから治安の面も安心できます。

これまでの忙しい生活から解放され、ゆったりとした時間の中で、ご夫婦で新しい趣味を見つけたり、散策を楽しんだりするのに最適。

ぜひ今回の記事を参考に荻窪で、心身ともに満たされる充実したセカンドライフを始めてみてください。